さつまの食
原囿菜代美の「うんまかもん de さつま」
◆2019/7/19 No8
《ブルーベリージャム》
7月に入ると、ブルーベリーはたわわに実った先の実から黒く熟れてくる
1日 10粒、生のまま口に入れる
2日 20粒、生のままヨーグルトのせ
3日 ジューサーにかけてドリンク
4日 300g位ちぎって第一回ジャム作り
7日 500g ” 二回 ”
10日 1kg ” 三回 ”
15日 300g ” 四回 ”
まだまだ、ちぎれそう。パンにつけてもクラッカーやヨーグルトにのせてもこの紫色のジャムは目立つ。寒天ゼリーは涼し気でかわいい
ブルーベリーは、植えて10年位経つが霜にも負けずよく育つ。毎年7月は楽しませてくれる
<材料>
・ブルーベリー … 500g
・黒砂糖 … 200g
・ 酢 … 大2
<作り方>
①黒く熟れたブルーベリーをよく洗い水を切る
②砂糖、酢を加え、煮つめる
③そのままでも良いが、ミキサーでつぶしても良い
◆2019/6/23 No7
《酢らっきょう》
昨年夏に植え付けた「らっきょう」は、5月末には大株に育ちました。鰹節をまぶしたり、酢みそあえや天ぷら、塩らっきょう、水らっきょうで夏を迎えます
6月に入ると、一年分の酢らっきょうを数回に分けて作ります。ひげ根を取る下準備も結構根気のいる仕事です。昨年までは合せ酢も好みで作っていましたが、地元の浜漬物店の「蜂蜜入りらっきょう酢」を利用してみました
地元ではこのらっきょう酢に、梅、生姜、みょうが、大根なども漬けて郷土の「はやりの料理」になっています。我が家も食卓において、2~3粒ずつ毎日食べます。一年過ぎた古い酢らっきょうもカリカリの歯ごたえが残り、先日のサロンでも人気でした。カレーライスに細かく刻んで出しました
<材料>
・らっきょう … 2.5~3kg ・らっきょう酢 … 1.8ℓ(一本分)
・塩 … 大2~3 ・唐辛子 … 2~3本
・熱湯 … 5カップ位
<作り方>
①取り立てのらっきょうは葉を落とし、茎をつけたまま一晩水に浸けておく
②ひげ根と茎をハサミで切り、ていねいに洗う
③ザルに広げ、塩をまぶして一晩放置
④らっきょうに熱湯をかけ廻し、ザルに広げたまま水分を切る
⑤漬けるビンにらっきょうを詰め、らっきょう酢を九分目まで注ぐ
⑥唐辛子も入れ、2~3日は揺さぶって混ぜる(汁が増えてくる)
⑦新らっきょう漬けは、2週間後位から食べることができる
◆2019/5/13 No6
《鯛の潮汁》
腐っても鯛と言われるが、華麗な姿・味は魚の中の魚で私も大好きです。疲れたと感じたたら鯛の吸い物をいただくと体に沁みてげんきになります
主人は私の機嫌取りに鯛のアラを見つけると買ってきます。今の時期はタケノコと煮付けると山海の味があいまって最高です。
一匹のまま鯛飯でも良いし刺身はもちろん、対茶漬け、酒すし、浜焼き鯛など皮から骨まで味わえる。牛深ハイヤ祭りの帰り立ち寄っただんだん市場で鯛を買って夕食に作った一品です
<材料>2人分
・鯛のアラ … 2~4切 ・だし昆布 … 1枚
・塩 … 小1 ・うす口醤油 … 小1/2
・地酒 … 小1 ・春菊、またはネギ… 適宜
<作り方>
①鯛の頭と腹身を適当に切る
②霜降りをする
③水に、出汁昆布を入れておく
④強火にかけ、沸騰寸前に昆布を引き上げる
⑤煮立ってきたら、塩を入れ、沸騰が下がらないように鯛を一切れず
つ入れる(浮き上がる泡はすくい取る)
⑥鯛が煮えて浮き上がるようになったら、うす口を少々と地酒、春菊(ネギ等)を同時に加え味見して火を止める
◆2019/4/19(金) No.5
《ピーナッツ豆腐》
4月になると、我が家ではピーナッツの種を蒔きます。育苗ポットに大粒のピーナッツを1個入れます。芽が出るのを楽しみに水やりをしています
昨年収穫したものを剥くと、しなびていますが、一晩水につけると元の大きなに戻ります
ピーナッツ豆腐を作り、小鉢に入れて梅干しタレをかけます。涼しげで夏近し、と感じます。ピーナッツの五目煮も「ダッキショ」が良いお茶請けになります。あっさりと塩ゆででも良かですよ~。ビールのつまみにも最高!
完成品を
撮り忘れた!
<材料> ・生ピーナッツ … 1カップ <タ レ> ・梅干し … 3~4個
・水 … 3~4CC ・しょうゆ … 大1
・芋でんぷん … 1カップ ・みりん … 大1
<作り方>
①ミキサーに皮を剥いたピーナッツと水を入れ、少し長めにまわす
②布でこして、絞る
③芋でんぷん粉としぼり汁を鍋に入れ、火にかける。焦がさぬように固まるまでよく混ぜて、型に流す
④タレは梅干しの種を除き、すり鉢でよく摺り、みりんとしょうゆで延ばす
◆2019/4/5(金) No.4
《かんまぜ(炒り豆腐風)》
桜が満開ですね!花見弁当の一品にふと作ってみたくなりました。子供の頃は田んぼにタニシがいて取りに行った思い出があります
この料理には、野菜は何でも使えます。きざんで油で炒りつけ、豆腐を入れて味付けすると汁が出てきて程よく味がしみます。それに卵を2~3個割り、ほぐして炒りつけると色合いの良い「かんまぜ」の出来上がりです
<材料>分量は、適量とします
・タニシ(代用で、しじみ缶詰、つけあげ、貝の缶詰)
・タケノコ ・人参、玉ねぎ
・菜の花、キャベツ ・豆腐
花見弁当のおかずの一品としました
・卵
<調味料>
・淡口しょうゆ ・砂糖
・塩 ・油
<作り方>
①すべての野菜を1cm角の薄切りに切り揃えておく
②油ですべてを炒めて、薄口、塩、砂糖で味付けし、豆腐はそのまま入れて煮る
③卵を入れて炒りつける
◆2019/3/29(金) No.3
《タケノコの山椒酢みそ和え》 (2人前)
タケノコが旬の時期。店頭で売っているものは、1本300~500円と高価ですが、これは陽の当たる条件の良い山の産。
私の家のたけのこは、大多数がまだ地上に頭を出していない状態ながら初物をゲット。そして、山椒はやっと芽を出し、いまは8分くらいの芽立ち。形ができあがっていない可愛くて柔らかい葉をしています
タケノコは、削り節出汁で薄口しょうゆを少々入れて煮ておくと、酢みそ和え、タケノコご飯、お寿司、天ぷらなど味わいのある料理にすぐ利用できる
さつまおすもじも、そろそろつくりたいな~。ふきの芽もめぐんできた。今春も山椒やふきの葉の佃煮、少々でいいから作ってみたい
<材料> ・ゆでタケノコ…100g位 ・砂 糖…大1
・山椒の若芽 ・酢 …大1
・白みそ …大1
<作り方>
①ゆでタケノコを薄切りにして器に盛る
②枝のついた山椒に熱湯をかけ、水に冷ましてから葉を摘み取る。摘んだ
葉は、すり鉢でよくすり潰し白みそ、砂糖、酢を同分量ずつ入れて酢み
そを作る
③タケノコに酢みそをかけて、山椒を1~2枚のせる
◆2019/3/23(土) No.2
《よもぎだんご》 (15~20個)
3月節句には、よもぎ餅をついて実家に里帰りしていた若い頃の叔母たちを思い出す。80歳の義姉は今でも毎年仏壇に供えてくれる
よもぎがだいぶ伸びてきた。今、どうにか間に合いそうと思い、摘んで重曹でゆがき、冷水にとって冷ます。かたく水気を切ってポリ袋等に入れ密封してフリーザーに入れた
さつま町では、正月に餅をついた後、もち米を洗ってバケツに入れ、時々水を換えて寒にさらす。天気のいい日にこれを干し製粉する。虫のつかない重要な粉として作る人が多い
<材料> 寒ざらし粉 … 200g
砂 糖 … 50g
塩 … 少々
ゆでよもぎ … 200g位
あんこ
<作り方>
①寒ざらし粉、砂糖、塩をよく混ぜて、熱湯を少しずつ注ぎ、耳たぶ程の
固さにこねる
②よもぎをすり鉢ですり、粉と共につく
③あんを包み、蒸気の上がった蒸し器に並べて蒸す
◆2019/3/12(火) No.1
《葉ニンニク炒め》
小菜園にモンシロチョウがふわふわと舞い、チンゲン菜の黄色い花と賑やかに笑い合っています。大根、白菜、小松菜も芯が出て蕾が膨らんでいます。草むらの中に、細々と葉ニンニクの葉が伸びて春風に揺れています。
昼どきに小松菜の蕾を摘み、葉ニンニクを抜きました。みそ、砂糖で味付けし、お気に入りの皿に盛りつけてみました。
この地方では、葉ニンニクのことを「ヒィ」と呼び、煮つけの仕上げに根っこごと入れて使われています。このヒィはそのままだと、やがて薹(とう)が立って「ニンニクの芽」ができ、最高に美味。葉が枯れると根に大きなニンニクの玉ができ、我が家では黒ニンニクを作ります。
さて初回は、今の季節にピッタリなかんたん料理「葉ニンニク炒め」(2人前)です。
<材料>豚 肉………薄切り2~3枚 <調味>味噌…大1
葉ニンニク…10本位 砂糖…大1
菜の花………10ケ位 油……少々
<作り方>
①葉ニンニクの根は取り除き、1cm位に切っておく
②豚肉を軽く炒め、葉ニンニクの茎の方を炒め、しんなりしたら芽側と菜の花を入れる
③味噌、砂糖を加え絡める