・会員発表(2022.5.31)
発表者 : 中囿慶志郎氏(右写真)
発表内容:「宮之城郷からの西郷軍参加(2番立以降)」
概 要:中囿氏は、2019年に「宮之城私学校名簿」等で考える西郷軍の編成につ
いて、主力である「私学校生」を中心に発表している。今回は、その続編
となる2番立以降の出立についてそれぞれの名前、出身、生存・戦死、働
き・動きを中心に発表された。非常に幅広く深く資料を参照し、西南戦争
の個々の戦いを全体的に調査した労作と言える。彼は、城山に籠城して戦
ったことも調査しており、個々人の戦闘心や厭戦感なども、その行動から推測しており西南戦争の個々人の
思いも理解できる部分がある。
個人的には、心情的にはサムライの生き様、正義感には感動する面もあるが、戊辰戦争の成功体験もあり
確固たる大義名分や目標を持って出立するが、政府に改革改善を迫る前に意に反して熊本で戦争となり、
賊軍となって敗戦する。
薩摩人にとって、西南戦争は「正しい戦いか」、どんな「誇りを持つべきか」を考えさせる面もある
発表資料>>こちら (名簿等詳細資料を参照したい方はTEL、WEBメールで連絡下さい)
今年度は、通常総会で事業・会計報告、R4年度計画・予算が承認され、その後、「町長と語る
会」が実施され、上野町長から文化行政、団体との連携や史跡、史料などに対する真剣な取り組
み、熱意が表明された。要望も相次ぎ、町からの情報発信や実施予定の進捗報告、IT化など実施
していく旨を約束された
・会員発表(2022.5.24)
発表者 : 今東 秀嗣氏(右写真)
発表内容:「求名の歴史散歩」
概 要:従来、求名地区の歴史資産・史跡は余り発表されていなかったので、氏の詳しく幅
広い調査を踏まえた発表がなされ、求名地区の豊富な資産を知ることができた。
古い時代の山城、神社、寺、石塔から近現代など26項目の歴史・史跡が網羅され、求名の歴史を知ることが
できた。個人的には、取り上げた内容はもちろん旧街道の「模写」など郷土史研への取り組みと「求名のア
ッピール」が前面に出され、地域興しの熱意も感じられた
・2021.5.17 宮之城支部総会での発表
支部長の三浦哲郎氏の「虎居城主歳久」の発表があり、
歳久公の事績・功績をまとめて発表。歳久公自筆の文書
は少なく幾つかの書物でバラバラの感があるが、このよ
うに一つにまとめると人物像が解り易い。支部長は高齢
ながらよく調べて発表されました
・2021.5.25 さつま町郷土史研究会総会時の発表
薩摩支部の米盛十一さんが「中津川の石塔石仏」の演目
で発表があり、この地区の44点について、日ごろからの
調査、保存、発掘の成果を発表されました。高齢なが
ら、周りの人を巻き込みながら「町興し」の一環とし
ても活動されていることに敬服します。また、写真やPP
を駆使した発表も解り易く、バイタリティー、探求心は
すばらしいものがありました
本年度の新たな実施項目である、会員発表、懇親会が多くの会員と招待者を迎えて実施されました
発 表 者:中囿慶志郎
発表内容:「宮之城私学校名簿」等で考える西郷軍の編成
概 要:明治7年、鹿児島に私学校が設立され、その後宮之城
にも設立された。彼らを中心に西南戦争は戦われた。
これに参戦した宮之城の士族の名簿や本隊の編成はど
のように行われたかを史料を基に明らかにしていく
資料詳細>> (参考資料が必要な方はお問合せ下さい)
発 表 者:松木囿一喜
発表内容:「さつま町の歴史と文化を紹介するホ
ームページ」について
概 要:本ホームページの目的や運営、課題、内
容の紹介を実際の画面を見ながら説明
また、HP運営への参画、『宮之城文
化』への投稿も呼びかけた
この後、南日本新聞社さつま支局長、本坊氏との語らいを実施しました。氏のプロフィールやさつま町の印象についての話や、推奨本の紹介がありました。いつもさつま町を精力的に取材、紹介してもらっており忙しい方ですが、また違う一面も垣間見れました
因みに、推奨本は青森の地方紙記者が書いた『東日流外三郡誌』(つがるそとさんぐんし)です。「古代津軽王朝説」を裏付ける古文書が偽書であることを証明していく話です
引き続き懇親会に入りました。遠くからも駆けつけて頂いた方もおり、盛況のうちに終了しました。今後も、多くの発表ができるよう頑張りたいと思います
◎2019/7/24 町郷土史研究会の冊子出版発表会 役場本庁10:00~
さつま町郷土史研究会により下記冊子の出版発表会が行われました
①中小学生のための さつま町七人の偉人
②さつま町人物伝・補遺
③宮之城記(現代文翻訳本)
開催に先立ち、記載人物の足跡・功績をまとめた資料の展示・説明を行い、
その後、出版発表会に移りました
会には、日高町長、平八重議長、原園教育長の来賓、記載人物の親族代表を
はじめ、役場関係者、郷土史研究会会員など約40名が参加しました
各冊子の概要は、こちらを参照してください>>冊子発表会.PDF
◎2019/5/14 宮之城支部総会会員発表 虎居地区公民館 9:00~12:00
発表内容:「湯田界隈」
発表者:上間 幸治氏(宮之城支部)
概 要:今から800年程前、時代は平安⇒鎌倉に変わるが、地方はどのように移行してい
ったかを湯田の状況を含め、この地方の変化を建久図田帳や史跡・資料を基に探
る。新旧支配者の変遷は、田地をめぐる争いであった。
<薩摩支部>
「郷土芸能の継承と復活」
発表者:米盛 十一
概要:金吾様で有名な中津川地区の郷土芸能も継承の危機にあった時期がありますが、芸能保存を中心に、伝統を引き継ぐ努力をしてこられ、村おこしや活性化の施策や歩みを発表されました。
<鶴田支部>
「柏原の神社等について」
発表者:河野 武雄
概要:自身の故郷である柏原地区の神社(南方神社、伯楽神社、野母毛神社、鎮守神社、古紫尾神社)について、由来や古老から聞いた話や口伝などを中心に話されました。
発表内容:「土持仙巌の実像について」
発表者:松木囿一喜(宮之城支部)
概 要:『宮之城記』を著した享保年間の宮之城島津家家臣「土持仙巌」は、「この地
方の歴史を紐解いた人物」であるが、人間像はよくわかっていない。彼の著し
た書や他の古文書、史跡などから彼の人間像を類推する。
・中囿慶志郎 宮之城支部 「門名について(続)」
・知敷 大作 鶴田支部 「鶴田の山城」
・松木囿一喜 宮之城支部 「古文書に学ぶ」
・黒田 敏隆 薩摩支部 「永野地区の石造物文化財」
・三浦 哲郎 宮之城支部 「薩摩国諸書などに見る華堂院における講(かくれ念仏)」
・原田 紀史 宮之城支部 「平川街道を行く」
・米森 十一 薩摩支部 「求名の文化財 石塔編」
・河野 武雄 鶴田支部 「柏原の石塔等について」